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無題。

Twitterにいると、時々画廊さんに関する話題が流れてくる。


大抵のひとはその話題には表立っては乗らずに、スルーしているように見える。

でも閲覧数とか見えてしまうと、相当見られてるんだろうなあ…と感じる。

私も当事者でも無い限りはスルーしている。


当事者でなければ、その画廊さんに関することはやっぱりわからない。

どちらの言い分が正しいのか、どちらもあるいは正しいのか。

感じ方や受け取り方の問題なのか。

それとも、意思疎通において何かすれ違いがあったのか。

それとも、やっぱり受け取った側の感性は正しくて、画廊さんの方に何らかの意図があったのか……などなど。

だから、時にセンセーショナルに。時にひっそりと。

とりわけTwitterの世界で呟かれる内容に関しては(画廊さんのことでなくても、ニュースやホットな話題に関して)鵜呑みにはできるだけしないように心がけてはいる。つもり。


それでも、受け取り側の問題と言われればそれまでかも知れないけれど。

作家さんが体調を崩したり、傷ついたりするような事を(例え無意識や食い違いであったとしても)してしまえる場所には、行きたくないな、と思う。

仮にそういう事が起こってしまったとしても、作家さんが頑張って打ち明けたり、話をしたりした時にきちんと対応されていたなら、それは多分おのずとわかるものだと思う。それ以後の作家さんと画廊さんとの距離感だったり、関わりだったり、そういうもので。

それが無かったから(どころかTwitter上で不誠実とも取れる態度を取っていたから)公開で反証されたんじゃないかな、と外野からは感じる訳で。


あくまで外野なので、ただ感じるだけだけれども。

何となくここかな、と思っていた場所があって。やっぱりそうだったんだな、ってその呟きでわかってしまって。何だかとても残念な気持ちだった。


それと明らかにわかる前に、当事者ではないし一方的な話しかわからないから、この画廊さんが悪いと限った訳ではないしすれ違いかもしれないし、と色んなことをモヤモヤと若干思いながらそこを訪れた。

でも、やっぱりそこは not for me な場所だったな、と感じただけで終わってしまった。

きっともう2度と行かないだろうと思う。


✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎

作家さんによって、画廊に求めるもの、大切にしてるポイントというのは様々にあると思う。だからどこの画廊さんが「良い」あるいは「あまりお勧めできない」画廊なのかは人それぞれで、それこそ相性やタイミングもあると思う。(どんなに普段きちんとされている画廊さんであっても、たまたまミスをしたり、気のおけない友人が遊びに来ていて話し込んでしまったりして居心地悪く感じることもあるかもしれない)

だから正解はないんだけれども。

少なくとも私にとっては、作家さんを大切にしない画廊はだめだと思う。

売れっ子作家さん、凄く上手に作品を描かれる作家さんだけにいい顔をして、そうでない作家さんへの対応がおざなりだったり、ひどい場合には見下したような物言いや態度を取ったり、その人がいない場所で誰かの悪口を言っていたり。

そういう場所は、絶対に間違いなく not for me なんだ。


そんなふうに思い込んではいけない、たまたま悪評があっただけかもしれない。

そう理性で考えて、足を運んでみても。

大抵、というかほぼ絶対。

何だか哀しい気持ちになって帰る羽目になる。なって来た。


✳︎ ✳︎ ︎✳︎ ✳︎ ✳︎


きっと、大抵のひとはTwitterで見かけたネガティブな呟き、印象についてはスルーしながらも気にして見ていると思う。それとも、そんなことはないのかなあ。

本当に完全にスルー、印象にも残さずに、ただ自分が感じた、見たことだけを情報源として過ごしておられる作家さんって、どのくらい居るんだろう。


私は、どこの画廊さんの話題だろう、って結構調べてしまう。

やっぱり気になるから。

その人が感じたネガティブな感情や、ここは気をつけた方がいいよって発信する根拠は何だんだろう、って思うから。

それがその人にとっての正解であったとしても、自分にとっての正解とは限らない。

それでも、例えば「作品を大切に扱ってもらえなかった」というなら、その状況はどうだったんだろう。それに対して画廊さんは、何か対応をしたのかな?とか。自分にとって、それは許せる範囲の出来事だろうかとか。

作家さんや画廊を糾弾したり、これはおかしいんじゃない?!とか批判するつもりではなくて、あくまで自分がその画廊さんに近寄るかな、出展したいかな、どうかな、という情報を収集する目的で。

やっぱり安心して作品を預けたいし、安心して伺いたいと思うから。

(もちろん、それでも結局は自分がその目で、その感覚で判断すべきことだけれど。口コミは当てにならないことが多いのはその通りだから)


そうして、私は公募展に応募する。

その間のメールでのやり取りを経て、その画廊さんの温度を感じながら。

私は、メールのやり取りの間に画廊さんの温度を感じるのが好きです。

丁寧で事務的なメールであっても、ふとした時に何か一言添えてくださったり、トラブルが起きた時にくださる言葉の感覚とか。そういう行間から感じる温度。


私が今まで、ここが好きだなと思った画廊さんはそういう温度や訪れた時の雰囲気がほっとするところ。穏やかな暖かさが好きです。

そして大抵そういうところは、規約がとっても読みやすくて親切な作りをされています。

やっぱり作家のことを思ってくださる感じがすごく表れている気がします。


規約が文字だらけだったり、長文すぎてどこが大事なポイントなのか分かりづらかったり、やらなきゃいけないことが沢山あるところは、私の事務能力的に苦手で、ご迷惑をかけてしまいそうで怖い、というのもあって控えているのもあるのですが、その中にはメールや色んなやり取りの中で not for me だなって感じたところもありました。


きっとこの広大なネットの海で、どこかでたまたま見かけた言葉が、またその人にとっての判断基準のひとつになっていくんだろうと思います。

私の駄文が、役に立つのか、あるいはただ嫌な感じを受けるだけのものであるのか。

あなたにとって、ここが for me なのか、not for me でしかないのか。

それもまた判断されるものなんだろうと思います。

どうぞお好きなように感じて、どうぞご自由に判断なさってください。

誰もが皆自由なのだから。


それでも絶対に。

ひとは誰かに軽んじられていいものではない、と思うのです。

どんな境遇でも、どんな立場でも。


だから(これは自分に向けた言葉でもあるけれど)誰かに軽んじられた、と感じても。

それはその人がnot for me だったんだって思っておけばいいです。


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